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BMW K100 フロントフォーク オーバーホール
BMW K100のフロントフォーク オーバーホールで入庫されました!当ショップではBMWの部品は取り寄せる事が出来ませんので、オーナーさんに正規BMWで部品を取っていただきました。
BMWのサスペンション オーバーホールは久しぶりです。
このマシンは1980年代~1995年あたりまで生産されたそうで、どの年代だとしても約20年以上前のマシンです。
綺麗に乗ってらっしゃいます、それではバラシて行きます!
バラス前に外観の点検。
ダストシールに亀裂が入っていました、もちろん要交換です!
ダストシールに亀裂が入っていたせいもあってか、インナーチューブとオイルシールには細かい砂や埃が混入していました。
この砂のせいでオイルシールが破れたり、インナーチューブに傷が入り、フォークオイルが漏れる原因にもなります。
もし、手やマイナスドライバーで簡単にダストシールだけを動かせる事が出来れば、たまに掃除してあげると良いですよ。
フロントホイールも外しましたので、ベアリングのグリス量点検もついでに行います。
グリスが付いているかの様に見えますが、ベアリングが回転した時に発生した遠心力で弾かれたグリスです。
肝心な場所にはグリスがありませんので、耐水グリスを注入しておきました。
フォークを外しましたので、バラシて行きます。
この正立フォークは、トップキャップを沈めるとサークリップが現れます。
取り外すと、スペースカラーとスプリング。そしてフォークオイルが劣化した特有の匂いも一緒に香ってきました。
一般的な倒立はオイルシールとダストシールとスライドメタルがアウターチューブに付きます。
インナーチューブにもスライドメタルが付きます。
ただ、このマシンの倒立フォークにはスライドメタルが付いてません。
アウターチューブの内径でインナーチューブを支えている様です。
その為か、インナーチューブに縦傷が付き易いのかもしれません。
新品のオイルシールを組み、フォークオイルを入れて、マシンへ組み付けて完了です!
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